革講座

イタリアンソフトレザーについて

こんにちは。サロン・ド・アルファード社長の満田です。

今回はイタリアンソフトレザーのお手入れ方法について簡単に説明させていただきます。



「イタリアのすっぴん美人」には、お手入れがマスト

イタリアンソフトレザーはサロアルの中でもエース級に活躍のレザーです。最も流通して皆様のお手元に渡っている革の1つです。この革の魅力は、軽くて発色が美しく、革本来の風合い・美しさをそのまま味わえることです。

まさに、サロアルのコンセプトをそのまま体現したような革です。

https://www.salon-de-alfurd.jp/fs/salon/0877

オーストラリアやニュージーランドなどから比較的傷などの少ないAランクの上質な原皮素材を集め、イタリアはヴェネチア近郊にて、染色以外の表面加工をなるべくせずにナチュラルに仕上げております。革の「天然感」が他の革のラインナップにはない魅力です。

こちらの革の名前は、サロアルではイタリアンソフトレザーと言っておりますが、タンナーさん(革製造メーカーさん)であるMONFRINIさんでのこの革の呼び名は、New Sauvage(ニュー・サーヴァージュ)であり、「Sauvage」とは「野性の」という意味(フランス語の発音だとソバージュ、あのパーマのソバージュと同じスペル)です。天然の革本来の良さを味わっていただきたいというタンナーさんの想いが詰まった革です。

ナチュラルな革は一方で、表面の保護加工などをあまり施していないため、それなりのお手入れが必要ということを意味します。人間の皮膚でいうと「すっぴん」に近い状態です。これに何もお手入れをしないことは、お化粧をあまりせずに外に出かけ、そのまま寝ることと同じで、皮膚にとってはあまりよろしくない状態です。そこで、洗浄クリーニングや保湿、トリートメントといったお手入れが必要というわけです。お手入れには大きく3つのポイントがあります。

1. 初期のお手入れの重要性

こちらのレザーを使ったバッグはすっぴんに近い状態であるだけに、初期の状態で、表面を保護するためのお手入れが重要です。

お手入れには市販のレザークリームなどをお使いになり、表面に満遍なく布やスポンジで添付して、表面に染み込ませるように、磨いてください。こうすることで、初期の段階で、壁にぶつけたり、引っかいてしまったりして傷がついてしまっても、比較的傷が目立ちにくくなります。表面にクリームの保護があるため、ダメージを軽減する役割をってくれるのです。また、冬の時期は乾燥、夏の時期はカビから守ってくれます。クリームを塗ることによって防水効果もあるので、バッグを購入されましたら、すぐにお試しください。なお、恵比寿店や吉川の工房直営店では、ご希望の方にはクリームを塗ってお渡しもいたします。

また、イタリアンレザーは特有の臭いがあります。特に出来たてのレザーで仕立てたバッグは臭いが強い場合がございます。気になられる方は、風通しの良い場所で陰干していただくことで、緩和することができます。

2. レザーケア剤選び

レザーケア剤(クリームなど)選びは、髪の毛でいうところのシャンプーとリンス(トリートメント)剤選びに似ています。

しっとり艷やかに仕上るタイプや、マットであまりテカテカ光らないタイプのケア剤などがあります。

当店で取り扱いのあるクリームは、主に2種類あります。
・ 日本のコロンブス社のクリスタルクリーム   [http://www.salon-de-alfurd.jp/fs/salon/0622]
・ イタリアはユニタス社のトリートメントキット [http://www.salon-de-alfurd.jp/fs/salon/0975]

前者は、ツヤ&しっとりな仕上がりが特徴で、後者はマットな仕上がりが特徴です。どちらもお好みで選んでいただきたいのですが、イタリアンソフトレザーで言うならば、バッグの使い方でお選びになってはいかがでしょうか?

コロンブス社のものは、かなりしっとりしているので、傷を隠すのに優れています。革の表面をぶつけたりして、表面の顔料がとれ、色が薄くなったりした時に、こちらのクリームを塗ると表面の色が濃くなり、見た目上革の傷が目立ちにくくなります。ですので、ハードな使い方をされる方にはこちらがおすすめです。

一方、ユニタス社のキットはバッグの質感を味わって使いたい方におすすめです。クリーナーも付いており、汚れ落としのクリームも同封しています。マットな保護クリームなので、クリームを塗ることによる色の変色が少なく、クリームを塗る前と質感がそれほど遜色がなくお使いになれます。皆様がご存知の超有名ブランドもこちらのメーカーさんにケア剤の別注依頼をしているほど、質感はGOODなものです。また、当社取り扱いのレザーケアグッズを購入されなくても、お手持ちのケアグッズで十分であると思います。塗った方が塗らないよりもはるかに長くお使いになれる確率があがります。この革の製品をより長く使うには「すっぴん」仕上げのため、お手入れをするということが重要です。ぜひこの記事を読むことをきっかけにお手入れをするということを忘れずに、お時間のあるときにお試しください。

3. 定期的なお手入れと一ユーザーとしての個人の感想

バッグを使う頻度にもよるのですが、使いこんでいくうちに、少しずつですが、革の顔料がはがれたり、色の薄い部分が出てきたり、角がすれてきたりといったことが生じるかと思います。もちろん定期的なケアをおすすめいたしますが、 気がつかれた時だけでも、お手入れをしてみてください。それだけで、ずっと長くお使いになれるようになります。特に冬場は乾燥によって、表面がカサカサしてくる場合がございますので、そうならないようにする意味でも、お手入れをすることが重要です。

 

私は、サロアルのイタリアンソフトレザーのリュックの試作品を2年間愛用しております(写真のリュックです)。MacBookや書類を入れ、相当使い込んでいます。しかし、ついお手入れを怠ってしまい、2~3ヶ月に1回ぐらいのケアですが(毎日使う人は、本当はもっとしたほうがいいです)、まだまだ使えます!

汚れたかなあと思うと上記2種類のケアグッズを気分に合わせて使い分け、ケアをしています。その度にバッグがまるで「生き返った!」と言っているかのように、きれいにリフレッシュします。バッグそのものにも愛情を注ぎ込み、ケアすることで、モノのありがたみがわかると共に(重たい荷物もまるで背負っていないように軽く、仕切りもたくさんあり、移動中も両手は使えるし、仕事に手放せません!有難いです!)、「明日も仕事頑張ろう!」という気持ちにしてくれるのも、このケアの良いところではないかと思います。

ABOUT ME
満田 浩樹
SALON DE ALFURD 総合プロデューサー 満田工業株式会社 代表取締役


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